Third-Party Verification Guide

誰でも検証できる、改ざん不可能な動産デジタル台帳

AURAM PoC は、金インゴットの個体識別情報・所有権履歴・占有移転証跡を Avalanche ブロックチェーン 上の公開コントラクトに記録しています。このページでは、アウラム社のサーバーや認証を経由せずに、 ブロックチェーン上の公開記録のみで所有権・占有移転履歴を追跡する手順(誰でも可能)と、 業界関係者向け許可制レジストリの原本写真を組み合わせて実物の真正性まで検証する手順を示します。

検証対象 ASSET NFT #1
検証対象(このページの例):
ASSET NFT #1NIHON MATERIAL 100g
品位 K24 (999.9) / 現状 未担保
Snowtrace で NFT 個別ページを見る ↗

このページで何ができるのか

  • 所有権の移転履歴を追跡 — 誰から誰へ売買されたかをアドレス単位で(Tier 1 / 誰でも可能)
  • 占有移転証跡を確認 — 民法第184条の3ステップを暗号学的に(Tier 1 / 誰でも可能)
  • ステータス遷移を確認 — 入庫→出品→売買の全段階(Tier 1 / 誰でも可能)
  • 実物の真正性を確認 — 許可制レジストリから取得した原本写真の SHA-256 が、 オンチェーンの photoHash と一致すること(Tier 2 / 業界関係者向け)

🔓 Tier 1 の検証に AURAM や KINGOT のアカウントは一切不要です。 必要なものはインターネット接続と、SHA-256 を計算できる任意のツールだけです。

2 層の検証モデル

プライバシー保護と公開検証性を両立するため、アウラム社は以下の 2 層構造を採用しています。

Tier 1 — NFT・所有権の閲覧(誰でも可能)
Snowtrace の NFT 個別ページ・所有権移転履歴・コントラクト状態を誰でも閲覧可能。 マスク版公開写真も NFT image として確認できるが、暗号学的同定(バーの真正性証明)には Tier 2 の原本写真とシリアル番号が必要。
Tier 2 — バー全体の個体識別検証(業界関係者向け・許可制レジストリ経由)
許可制レジストリから取得したシリアル番号と原本写真を眼前のバーと目視照合 → 製造者・シリアル番号・重量刻印・品位刻印・photoHash の 5 要素から identificationHash を算出 → AssetNFT.verifyIdentification() でオンチェーン照合。このページの「§4 検証手順」で、Tier 2 のフローを体験して頂けます。

検証手順(業界関係者の Tier 2 検証フロー)

1

許可制レジストリから5要素と原本写真を取得

業界関係者は、許可制レジストリから対象 NFT のシリアル番号と、シリアル番号が視認できる原本写真を取得します。これにより、 店頭に持ち込まれたバーが本物の NFT #1 に対応するかを、 現物との目視照合・暗号学的照合の両面で検証できるようになります。

🔒 通常、シリアル番号と原本写真は KYB 済みの業界関係者 (地金商・質屋・買取専門店・貴金属保管事業者・監査人等)のみがアクセスできる情報です。 本 PoC では第三者検証の仕組みを体験して頂く目的で、 警告同意の上で本ページに限り特別に公開しています。
2

原本写真の SHA-256 を計算

photoHash の算出入力は Step 1 でダウンロードした原本写真(シリアル番号が視認できる側)です。原本写真のバイナリ全体に対してローカルで SHA-256 を計算し、オンチェーンの photoHash と一致するかを確認します。 これにより原本写真がアウラム社が登録した正規のものであることが 暗号学的に証明されます。

💡 ハッシュ計算には原本写真(Step 1 でダウンロード可)を使用します。マスク版公開写真ではないことにご注意ください。

ダウンロードした原本写真のバイナリ全体に対して SHA-256 を計算します:

Windows (PowerShell):
Get-FileHash -Algorithm SHA256 photo.jpg
macOS / Linux:
shasum -a 256 photo.jpg
オンラインツール(ファイル不要転送):
emn178.github.io/online-tools/sha256_checksum.html ↗(ブラウザ内で計算、サーバー送信なし)
期待値(オンチェーンの photoHash):
0x78210c8e3c49bc12a7ccb6d26e962fd9feee636fd99189473dd7644f12e82510

✅ 上記の値と完全一致すれば、写真は改ざんされていません。

3

所有権の移転履歴を確認

Snowtrace の NFT 個別ページで、この NFT に関する所有権移転履歴(ERC-721 Transfer イベント)を確認できます。

Snowtrace で #1 の Transfers タブを見る ↗
4

オンチェーン値を直接照会

5要素(製造者・シリアル番号・重量刻印・品位刻印・photoHash)をverifyIdentification(tokenId, ...)に渡し、オンチェーンの identificationHash と照合します。view 関数なのでガス代不要・署名不要です。

方法 A: このページ内で照合(推奨)

Avalanche Fuji 公開 RPC にブラウザから直接アクセスし、view 関数を呼び出します。 AURAM のサーバーは経由しません。

方法 B: Snowtrace の Read Contract タブで手入力する場合

Snowtrace 側に view 関数の入力値をプリフィル URL の仕様が無いため、 下記から該当の関数(verifyIdentification または assets)を開き、 各値をコピーして入力欄に貼り付けてください。

Read Contract タブを開く ↗

ページ内検索(Ctrl+F)で「verifyIdentification」または「assets」を探すと該当行に飛びます。

verifyIdentification の入力値:
tokenId
1
manufacturer
NIHON MATERIAL
serialNumber
S336893
weightStamp
100g
purityStamp
999.9
photoHash
0x78210c8e3c49bc12a7ccb6d26e962fd9feee636fd99189473dd7644f12e82510
戻り値: (bool matched, uint8 currentStatus) — matched が true なら 5 要素はオンチェーン登録時と完全一致。
assets(1) の参照値:
期待 identificationHash
0x8539b27ab4b67bbd912981e6dd3a07535308cedd6c7a6e978a4b0242b2852785
assets(tokenId) は identificationHash・重量・status・mintedAt 等を返します。

改ざん検知の仕組み(実演)

もし誰かが写真を改変したり、別のバーの写真にすり替えたりした場合、 SHA-256 ハッシュは必ず一致しなくなる性質があります。

例: 上記 photoHash の末尾を 1 文字変えた値でverifyIdentificationを呼び出すと、戻り値は [false, ...] になります。第三者がこの違反を即座に検知できる仕組みです。

信頼の根拠

📜 コントラクトソース公開
Snowtrace Verified Source ↗Solidity 0.8.28 / optimizer 200 runs
🔍 Sourcify 検証
Sourcify Repository ↗独立な検証サービスでも source code 確認可
⛓ Avalanche ネットワーク
複数の独立ノードによる分散合意。アウラム社がコントラクトを後から書き換えることは不可 (immutable)
🔓 認証不要
上記のすべての検証はアウラム社のサーバーや認証を一切経由しない

将来構想 — 許可制レジストリ

シリアル番号は公開すると盗難・偽造のリスクがあるため、当 PoC では一般公開しません。 本番運用では業界関係者向けの許可制レジストリ(コンソーシアム型)に5要素の正データを保管します。

運用イメージ
  1. 地金商・質屋・買取専門店・貴金属保管事業者 等の業界関係者が、KYB 審査を経てレジストリに登録される
  2. 業界関係者は、扱うバーの 5 要素情報をレジストリから取得
  3. バーの実物写真から photoHash を再算出 → オンチェーンの identificationHash と照合
  4. 所有権履歴(Snowtrace の Transfers)と、許可制レジストリの KYB データを突合 → 「誰が誰へ」を法人名で確認
  5. レジストリの状態は定期的に公開チェーンにコミット(改ざん不可性を保証)

アウラム社が PoC として開発後、業界団体が運営するコンソーシアム等への移管を想定しています。 運営継続性・公平性を確保する設計を予定しています。

よくある質問

なぜ Avalanche を選んだのか?
低ガス・高速ファイナリティ・EVM 互換のため。本 PoC は Fuji テストネット上で実施。 本番では C-Chain(メインネット)へ移行予定。
アウラム社がデータベースを書き換えたら?
オンチェーンの NFT データ(identificationHash・所有者・status 遷移)は immutable で、 アウラム社を含む誰も書き換えできません。アウラム社内 DB はあくまで補助で、 真実のソースはコントラクト側です。
物理バーがこの NFT と紐づく証拠は?
5 要素(製造者・シリアル番号・重量刻印・品位刻印・原本写真の SHA-256)から算出される identificationHash がオンチェーンに登録されています。 許可制レジストリから原本写真とシリアル番号を取得し、実物の刻印と目視照合できれば、 第三者が同じハッシュを再現でき、「目の前の物体がこの NFT である」ことを立証可能です。
テストネットで運用しているのは何故?
現在は PoC 段階。技術と運用フローの実証が完了後、本番(Avalanche C-Chain) へ同一仕様で移行します。
法的効力は?
PoC 段階では法的効果は限定的ですが、本番では民法第184条「指図による占有移転」の 証跡として、所有権移転の事実認定の補強材料として活用される設計です。
自分の事業でも使える?
現在 PoC 段階のため、本番導入のお問い合わせはアウラム社まで。 業界団体への寄付による共有資産化も検討しています。